2024.10.10
「歴史の一部を守る。それはあなたの手にかかっています」
2024年10月8日(火)、NPO法人 埼玉ハンノウ大学は、シンポジウム「木づかいのまちづくり〜地域遺産『飯能織協』を中心としたまちづくりの構築〜」を開催しました。
大正時代に建築され、国の登録有形文化財である「旧・飯能織物協同組合(織協)事務所棟」2階の大広間を会場に、当日はYouTubeにてライブ配信。
各分野の専門家や地域でまちづくりに尽力されている皆さん、埼玉大学の大学院生や飯能市役所の担当者も交え、登壇者全員で「織協」の未来を真剣に考える貴重な時間となりました。
埼玉大学大学院生の小山駿さんと中山拓磨さんによる発表では、若い世代が「飯能愛」を胸に、地域への情熱を語ってくれました。
若者たちが地域の歴史や未来にどれほど強い思いを抱いているのか、その姿に感動を覚えました。
また、飯能市都市計画課の担当者からは、「飯能市まちなか未来ビジョン」について紹介いただきました。
織協を再び街のシンボルとして活用することで、地域全体に新しい活気を呼び起こすという夢が描かれ、参加者全員がそのビジョンに共感しました。
さらに、地元で歴史建築の保存活動に携わる建築家の浅野正敏先生からは、織協の現状について報告があり、織協が現在どれほど修復を必要としている状態であるか、緊急性が明らかとなり、その現実に多くの人が驚きを隠せませんでした。
しかし同時に、集まった全員が、「今こそ行動を起こすべき時だ」と強く感じることができました。
「歴史の一部を守る。それはあなたの手にかかっています」
その思いを新たに、参加者からも、修復に向けた具体的なアイデアや事例が続々と提案され、とても充実した議論となりました。
代表の想い ~「織協再生」に向けて~
NPO法人埼玉ハンノウ大学学長
小野 まり
今回のシンポジウムを通じて、地域の若い世代が織協を愛し、その未来に情熱を注いでいる姿に心を打たれました。
この歴史的な建物が再び飯能のシンボルとして輝くためには、地域を越えた多くの方々の支援と協力が必要です。
特に浅野先生の報告を聞いて、強い危機感を覚えました。
もし今私たちが行動を起こさなければ、この大切な歴史は二度と戻ってこないかもしれません。
そう思うと、織協の修復と未来を守ることの重要性が、さらに鮮明に感じられました。
このプロジェクトは、私たち全員が一丸となって取り組むべき、未来への課題です。
私たちが守ろうとしている「織協」は、飯能だけの宝物ではありません。
この映像を通じて、織協が持つ歴史的価値、そして私たちが描いている未来へのビジョンにぜひ触れてみてください。
あなたが感じたこと、考えたことが、織協の未来を形作る大切な一歩となるかもしれません。
私たちと一緒に、この歴史的建物を守り、次の世代に引き継いでいきましょう。
今後、ハンノウ大学では「飯能織協」特別ガイドツアーも定期開催していく予定です。
ぜひ一度、飯能の文化と歴史の文化財・織協の、今の姿を見に来てください。
(ツアーは日程が決まり次第、随時ホームページ・SNSでご案内します)
シンポジウムの模様をアーカイブ配信中!
本シンポジウムの様子は、YouTubeでアーカイブ配信しています。
配信ページにてチャプターもご用意していますので、お好きなテーマからご覧いただけます。
当日ご覧いただけなかった方も、見返したい方も、ぜひ一度チェックしてみてください!
2024年10月8日(火)開催
シンポジウム「木づかいのまちづくり〜地域遺産『飯能織協』を中心としたまちづくりの構築〜」
過去に開催したシンポジウムもアーカイブ配信中♪
過去に開催した歴史建築・まちなみをテーマにしたシンポジウムもアーカイブ配信しています。ぜひ併せてご覧ください。
2022年10月5日(水)開催 シンポジウム「飯能まちなか・歴史的建造物を活用した景観まちづくり」
2023年11月10日(金)開催 シンポジウム「レトロモダンタウン飯能」
旧・飯能織物協同組合事務所棟の保存修復募金に関しては、
「織協市民サポート基金」ホームページも併せてご覧ください。